榎本博明の「伸びる子どもは○○がすごい」2019日経BPマーケティングより

ジェームズ・ヘックマン(2000年にノーベル経済学賞を受賞)は、「子ども時代の過ごし方で将来の学歴や年収が決まる」ことを実証してみせた。しかも、就学前教育で特に重要なのは、IQのような認知能力、いわゆる知的な能力を高めることよりも、忍耐力や感情コントロール力、共感性、やる気などの非認知能力を高めることだということを見出した。

知能は遺伝規定性が高いが、学力や仕事力には他の要因が強く関係する。知能が高いからといって社会に出て成功するわけではない。知能が高いのに学力がそれほど高くない子ども(アンダーアチーバー)もいる。逆に、知能はそれほど高くないのに学力が高い子ども(オーバーアチーバー)もいる。

最近の若者に見られる問題(頑張れない、粘れない、すぐ諦める、我慢できない、すぐキレる、失敗を過度に恐れる、指示待ち、注意するとひどく落ち込む、コミュニケーション不足など)の根っこは子ども時代にある。


その子ども時代の根っこには、
  • しからないでほめて育てる教育
  • がまんさせないしつけや教育 
  • 才能開発や先取りのための早期教育
  • 失敗が起こらないような親切すぎる指導
  • 傷つかないように気を遣う過保護な環境
  • テレビゲーム機やポケット型ゲーム機の普及
  • 近所のあそび集団の減少
  • 面倒見の良いサポート環境
  • モンスターペアレントの出現
  • じっと見守ることのできない大人たち
などがある。


改善方法には、
  • 愛着形成ができるような親子の関わり方をする
  • 自発性を高める接し方をする
  • 失敗をそれずにチャレンジする心をはぐくむ接し方をする
  • 折れない心をはぐくむ接し方をする
  • 上手なほめ方を学び共感性を高める接し方をする
  • 友だちと思いっきり遊ばせること
  • 自尊感情を育てる接し方をする
  • 適度な負荷をかけ自己効力感を育てる接し方をする
  • 何よりも大切なのは親自身の非認知能力を高めること
  • 読書による習慣形成の努力をする
などがある。






《感想》箇条書き、説明不足で、すいません。詳しく書くと著作権侵害になってしまいますので、もし、興味を持たれた方は、榎本博明の「伸びる子どもは○○がすごい」2019日経BPマーケティング、お読みください。